「精神と物質」、読了。 |
投稿:院長 |
前回のブログに書いた、立花隆さんの本を読み終わりました。いや〜面白かった。普段は日常的な仕事や雑事に追われているので、たまにこういうの読むと非常に刺激を受けますね。 この本が出たのが1990年です。分子生物学はその後ずっと進歩して産業的に利用されて、コロナのm-RNAワクチン等の医薬品や遺伝子組換の食材などが当たり前のようになっていますから進歩は早いです。 で、読んでいてちょっと待てよと思い出したことがあります。かなり私的でマニアックな内容です。 僕が東京医科歯科大学に入ったのは1985年ですが、その2次試験の生物の問題に「放射性同位元素で標識したDNAを電気泳動して得た結果から、その塩基配列と細胞内で合成されるアミノ酸配列を読み取りなさい」というのがありました。 ![]() 実はこれ、その時の問題用紙の実物です。記念に保存してあったんです。 それはそれで凄いでしょ? この実験方法は1977年に考案されて、考案者は1980年にノーベル賞を受賞しています。それを85年の大学入試問題の2次試験に出題するって、当時の医科歯科大学の生物の先生、和田先生だったかな、改めてwow!と思いました。DNAとRNAの塩基配列の対応関係やタンパク質合成の仕組みを一通り理解していれば回答できますが、結構最先端ぽい内容です。いや懐かしい。 さて、この本以外にも読みたいものが溜まっているし、体も動かしたいし、相変わらずプライベートでも時間がいくらあっても足りません。今日は読み終わった本が面白すぎて、そのテンションのままこのブログを書いていますが、この後はちょっと更に忙しくなるかもしれません。では、またそのうちに。 |
2021年7月4日(日) |
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